2025
03
14
2012
05
20
スーパーカブフルモデルチェンジ
ホンダモーターサイクルが
国民的原付バイクのスーパーカブ50をフルモデルチェンジすると発表しました。
すでにホンダのHPは新しいモデルに変わっていて、
早くも今月の25日から販売されるということです。
先ごろ発表された小排気量車の100%中国生産への意向を受けて、
少し前にモデルチェンジした「スーパーカブ110」に続く形での
フルモデルチェンジです。デザインは110と同一ですね。
〝首から上がスクーター〟な このデザインは昔からタイカブなどと言われて
いましたが、ついに本流が置き換わってしまいましたね。
「中国生産への完全移行」と、この「スーパーカブのモデルチェンジ」は、
日本の状況を見れば誰も責められる物ではないし
トゥデイの大ヒットを見ると、喜んでいる日本人も多いと思います。
デザインと生産国の事ばかりが話題になっていますが、
性能面でも結構変わっています。
フレームは110と共通になり剛性が大幅に強化されています。
2段クラッチ、4速化、シフトチェンジの衝撃緩和、
最高出力も3.7馬力に向上しています。
ホイールベースも35mm長くなっていますし、
燃料タンクも0.9Lも大きく(4.3L)なりました。
それでいて価格は従来より4万円以上も安いです。
新車乗り出しからのバイクとしての性能は、
それこそ体感できるくらい確実に向上していると思います。
心配なのは寿命ですが・・・ 実際の状況を考えると、
原付バイクに長寿命を求めるような時代ではないのだと思います。
そもそもFI化された時点で構造が複雑化してしまい、
従来の単純な構造のキャブ車と違い バッテリーが上がっただけで
不動となってしまうのだし、おそらく従来のような長寿命は
その時点で置いてきてしまったのだと思います。
だから今回の中国生産への移行を期に、
最後のチャンスとばかりに新車で国産カブを買おうとしている方は
ちょっと考えてみてもいいかもしれません。
一緒に歳をとれる相棒として買うつもりであれば、
キャブの個体を強くオススメします。
僕はどちらかといえばFI派ですが、
それでもキャブ車のシンプルで電子に頼らない構造は
素朴で何より長寿命なので好きです。
今回のスーパーカブのモデルチェンジは
日本のモーターサイクル史において、
ひとつの時代の終焉を象徴するのではないかと思いました。
これから先 どんな時代になっていくのか、
現状から予想してしまうと 寂しい未来しか見えてこない気もしますが、
「中国生産にしてでも価格を下げて生き残ろう」
ホンダの決断もまた
オートバイに対する情熱なのだと捉えたいです。
今回のモデルチェンジに対する
皆さんのご意見などありましたら是非コメントでお聞かせください!
2012/05/20 (Sun.) Comment(0) バイクコラム
Comments